防犯性を高める勝手口のリフォーム
勝手口は、ゴミ出しや駐車場への通路として非常に便利な出入り口です。しかしながら、勝手口が表通りから目立たない位置にあることが多く、空き巣が侵入経路として狙いやすいことから、防犯を意識したリフォームが必要です。
リフォームで扉を交換する際には、鍵を2箇所付けたり、補助錠を付けやすいドアを選びましょう。補助錠を付けやすいドアとは、段差や凹凸が無くフラットなタイプを指します。また、扉にスリットがない物を選び、サムターン回しの手口を封じるようにしましょう。
サムターン回しとは、扉のスリットなどの隙間からバールなどを内側に入れて、鍵のツマミを回して解錠する空き巣の手口です。
それから、勝手口の壁に防犯カメラやセンサーライトを設置すると防犯効果が高いので、リフォームで勝手口の付近に電源を確保することも大切です。
できれば高い位置に外部電源のコンセントを付けておくと使いやすいでしょう。勝手口の上部に、防犯カメラやセンサーライトを設置するためのボードをリフォームの際に付けておけば、壁に直接穴を空けることなく、外壁に防犯用品をしっかりと固定できます。
それから、勝手口のドアは採光のためにガラスを入れている家屋がありますが、ガラスを割って侵入する空き巣が少なくありません。そこで、ガラスの上に格子を付けたり、割れにくい防犯ガラスを2重にしたペアガラスに替えたりするリフォームを施すと、実効性の高い対策となるでしょう。
防犯性を考慮したリフォームによって、断熱性の高い勝手口にすることも可能です。従来の勝手口は、コストダウンのためアルミサッシや木製の素材を用いた扉が設置されていました。
こうした素材は、簡単に破壊されてしまう上に断熱性が低く、冬は勝手口から冷気が入り込み、夏は涼しい空気が逃げてしまうことになります。そこで、アルミと樹脂のハイブリッド構造のような簡単に蹴破れない素材に交換すると、断熱効果も向上するのです。
勝手口の窓の部分は、先述したように、ペアガラスにすれば2重ガラスの間にある空気が熱を遮断してくれます。まさに一石二鳥と言えるでしょう。