家の中が眩しくて暑いならリフォームで庇を伸ばそう
室内を明るくしようと、庇をつけなかったり極端に短くして大きな窓を取り付ける家が増えてきています。たしかに太陽光が部屋の奥まで届くと、照明をつけなくても十分に明るくなり雰囲気が良くなります。
でも、その家で暮らすとなったら、日差しが眩しくて落ち着かないとか、夏になると室温が外気温を超えるなどの問題が生じるでしょう。一見するとオシャレな家ですが、居住性については難があります。
とはいえ問題があるとしても、家をまるごと建て替えるわけにはいきません。ですから、リフォームで庇を伸ばすことが、現実的な解決方法です。
そこでどういうふうにリフォームをするのかですが、素材をまず決めます。庇に使われる素材は、木製、アルミ製、ガラス製・ガルバリウム鋼板製などの種類があります。どの素材にするべきかは、見た目や価格そして素材のもつ機能で選びましょう。
木製は、日本の一般的な家庭であればデザイン的に最も馴染みます。木製とは言うものの、木材を使うのはベースの部分で表面はアルミなどで保護する事が多いです。アルミ製やガルバリウム鋼板性の庇は耐久性に優れており、比較的価格もお手頃です。
ガラス製は遮熱性をもった透明あるいは半透明の板ガラスを取り付けるので、室内の明るさを保ちつつ暑さを防げます。庇に使われるガラスは強化ガラスですから、安全性も高いです。
なお、庇のリフォームをするときには気をつけなければいけないのが建築面積です。建築面積とは建物を上から見たときの面積で、建ぺい率によって制限されています。1メートル以内であれば、バルコニーのように横に柱や壁がない限りは建築面積に含まれません。
しかし、1メートルを超えたときには先端から1メートル後退した部分までが建築面積です。もし建ぺい率の制限を超えてしまったら、違反建築物になる恐れがあります。リフォーム工事を頼むときには、庇の長さが建ぺい率の制限を超えない長さになるよう調整しましょう。
リフォームの床材は木目のあるもので味を出そう
床材には様々な種類があるため、リフォームをする際は迷う人も少なくありません。フローリングやタイル、クッションフロアなど、数ある中からその空間の用途や目的、さらにはインテリアの雰囲気に合わせて選ぶことが大切です。
その中でもフローリングは、空間に温かみが出て、ほどよいクッション性があることや、肌触りも良いことなどから、住宅で用いられることが多くなっています。
また、様々な色合いや木目のものがあるため、そのバリエーションの豊富さも、多くの人々から選ばれるポイントのひとつとなるのでしょう。
いくつかのフローリングを並べてみると、木目があまりはっきり出ていないものと、木目がしっかり出ているものがあることに気付くはずです。
木目があまり出ていないものは、全体的にすっきりした印象になるため、できるだけシャープな雰囲気にしたい場合や、シンプルなインテリアにしたい場合におすすめです。一方、木目がしっかり出ているフローリングの場合は、ごちゃごちゃしてしまいそうなイメージを抱くかもしれません。
しかし、豊かな木目があることで、色合いに濃淡が加えられ、そのグラデーションが空間全体に豊かな表情を与えてくれるのです。単調な雰囲気になりにくく、温かさや柔らかさが感じられるようになるでしょう。
いくつもの色が重なり合うため、複雑な色合いとなり、高級感も出せます。つまり、壁や天井がシンプルでも、フローリングに木目のあるものを選ぶことで、贅沢な空間にすることができるのです。
そして、木目があるフローリングの持つ一番のメリットは、やはり味わいが感じられることでしょう。木目は、自然がつくりだしたデザインです。
樹種によって木目のデザインは異なり、同じ樹種であっても、育った環境や年齢などが違えば、木目の幅や色合いに差が出て、異なる木目になります。長い年月を経て描かれた木目は、とても有機的なデザインをしています。それが、木ならではの味わいを感じられる理由のひとつと言えるのでしょう。
壁紙のリフォームでできるペットのにおい対策
ペットのにおいが気になる時には、壁紙のリフォームが効果的です。
壁紙には様々な種類があるため、ペットのにおい対策も可能です。
犬や猫、小動物などは独特のにおいがあり、通常の掃除では簡単に取れません。消臭効果がある壁紙にリフォームをすれば、ペットのにおいを気にせず快適な暮らしが可能になります。しかし、消臭効果のある壁紙というのは永久にその効果を保っているわけではありません。
約10年持続するといわれていますが、においの程度によってはそれよりも早く効果が薄れてしまうことがあります。定期的にチェックをして、効果が感じられなかったら新しいものに取り替えるようにしましょう。消臭効果のある壁紙にも様々な種類があります。
たとえば、菌の増殖を防いでくれ抗菌機能や、汚れがついてもすぐに落とせる防汚機能が備わったタイプにすると、更ににおいに効果的です。
そして、ペットのなかには壁を引っ掻いたりする恐れのある動物もいます。せっかく消臭効果に優れている壁紙にリフォームしても、爪や牙でボロボロにされてしまっては、再び貼り替えなくてはなりません。例えば、ビニル壁紙というのは、ビニル樹脂の表面を膨らませたデザインのため、引っ掻き傷に弱くできています。
壁紙をリフォームする時には、消臭効果だけではなく耐久性についても確かめるようにしましょう。また、ペットの種類によっては落ち着かない色というものがあります。
鮮やかな青というのは、犬が興奮しやすくなるため向いてはいませんし、猫は赤で興奮状態になると言われています。
常に興奮状態にあっては、ペットも飼い主もストレスが溜まる一方です。壁紙を選ぶ時には、飼っているペットの好きな色や興奮しやすい柄を避けることが大切です。ペットが興奮しやすい色を避けることで、ストレスなく毎日が過ごせるようになります。
このように、消臭効果があるものだけでなく、他の機能についても意識すると、希望通りの壁紙が手に入りやすくなります。